問題とは何か、“あるべき姿”と“現実”の“差”です。現状に満足していれば、 “問題なし”となりますが、そんな会社は存在しません。 作業ミスや品質不良などの”起こしてはいけない問題”のみならず、 高い位置に“あるべき姿”を設定して、“大いに起こす問題”を解決して、 宝の山を発掘するお手伝いをいたします。
問題意識には、問題を認識することと、問題を解決するという2つの 意味があります。問題を認識出来たとしてもそれを解決しなければ、 何も得るものはありません。各部門の実際の問題を解決しながら、 社員の方々には問題意識を高めて頂きます。
1.合宿
まず初めに「問題」とは何かを社員の方々に理解して頂き、各個人、各部門、 全社共通などあらゆる角度からどんな問題があるのかを洗い出します。
2.テーマ選定
そして、効果の高いものからテーマを決めて、担当者を決めます。
3.現状把握
しかし合宿で決めたテーマに関する問題は、想定又は仮定された 問題なので、本当に問題なのか、どのれくらいの困り具合(影響度) なのかを、1〜2カ月かけて、担当者にデータを採って頂きます。
4.原因分析
そして、問題の全容が見えたら、次のステップでは、その問題の原因 を探っていきます。他責(他人の責任)より自責(自分の責任)における 原因を考えます。自分あるいは自部門、自社の何が原因なのか? テーマによっては、現場観察したり、顧客に対するヒアリングを 行ったりして、また「なぜなぜ」をくり返して、真の原因を突き止めます。 このステップは非常に大事で、次のステップの対策実施の良し悪しが 決まりますので、じっくりと時間をかけます。
5.対策立案・実施
真の原因がわかれば、あとは社員の方々の智恵を絞って頂き、対策案を 出し合います。そして、実現性、効果性を見極めて、あとは対策を実施します。 もちろん、対策をする人と、いつまでにやるのかを決めて進めます。
6.効果確認
実施した対策がどの程度、テーマの問題を解決したのかを測ります。 対策のやりっぱなしでは、対策が効いたのか、効かなかったのか不明です。 そして効果がなければ、原因分析のステップに戻ります。
上記の各ステップで、各テーマの担当者ごとにアドバイスを行い、実際の 問題解決をお手伝いしながら、社内での問題意識を高めていきます。
下記に問題解決方法のわかりやすい事例がありますので、参考にして下さい。
改善には気がついたことを次々と試みて実施していく方法もありますが、少し 大きなテーマになると、そう簡単にいきません。 というのは、改善には基本的なステップがあり、このステップに従って改善を 実施すると、大きなテーマでも効率的に進めることができます。そして着実にこの ステップを踏む訓練を重ねれば、問題解決能力を身につけることもできます。
では、これを病気の治療にたとえてみましょう。
このように薬の服用をくり返していると、治る病気も治りません。偶然治っても 何がよかったのか不明確で、経験が経験として活用できません。仮に失敗しても、 その失敗の経験を次回に生かせるようにすることが大切なのです。 病気の治療に限らず、日常の仕事もこのような思いつきでやっている人が大勢います。 確かに、決断の早いことがこの方法の長所ですが、多くの場合、結局は回り道を することになります。
治療の例を、問題解決的治療法におきかえてみましょう。
この場合、簡単な病気と思っても、医師による検査はひと昔前のように体温、聴診器、 のどの検査だけでなく、色々な検査項目があり、綿密にデータがとられるようになっています。 このため、結論が数日先になることもありますが、これは現状把握や解析が行なわれて いるためと考えられます。
このように、きちんとデータをとり、改善の手順をきちんと踏むことによって問題を解決 していくことが、基本的な改善方法なのです。